CSS overscroll-behavior-x 属性

定義と使用法

overscroll-behavior-x この属性は、x方向でスクロールの境界を超えると、要素のスクロールチェーンを閉じるかオーバースクロールフィードバックを許可するために使用されます。

注意:x方向でoverscroll-behaviorをトリガーするには、トラッキングパッドやタッチスクリーンでスライド手势を使用する必要があるかもしれません。

スクロールチェーンは、要素上でオーバースクロールが発生すると、親要素のスクロール行為が発生することを指します。これはデフォルトの行為です。

オーバースクロールフィードバックは、ユーザーがスクロールの境界を超えると与えられるフィードバックです。例えば、モバイルデバイスでは、ページのトップを超えてスクロールしようとすると、ページのリフレッシュに伴う視覚的なフィードバックが通常伴います。

x方向でスクロール可能な<div>要素のスクロールチェーンを閉じます:

#yellowDiv {
  overscroll-behavior-x: contain;
}

実際に試してみてください

CSS文法

overscroll-behavior-x: auto|contain|none|initial|inherit;

属性値

説明
auto スクロールチェーンとオーバースクロールフィードバック行為を許可します。デフォルト値。
contain オーバースクロールフィードバック行為を許可しますが、スクロールチェーンを許可しません。
none オーバースクロールフィードバックやスクロールチェーンの行為を許可しません。
initial この属性をデフォルト値に設定します。参照してください: initial
inherit 親要素からこの属性を継承します。参照してください: inherit

技術的詳細

デフォルト値: auto
継承性: いいえ
アニメーション作成: サポートされていません。参照してください:アニメーション関連属性
バージョン: CSS3
JavaScript文法: object.style.overscrollBehaviorX="none"

ブラウザのサポート

テーブルの数字は、その属性を完全にサポートする最初のブラウザのバージョンを示します。

Chrome Edge Firefox Safari Opera
63.0 18.0 * 59.0 16.0 50.0

* Microsoft Edgeでは、属性値noneがcontainとして評価されるのは正しくありません。

関連ページ

参照:CSS overscroll-behavior 属性

参照:CSS overscroll-behavior-block 属性

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