ECMAScript文法

Java、C、Perl などの言語に詳しい開発者は、これらの言語の文法を借用しているため、ECMAScript の文法を簡単に理解することができます。

Java と ECMAScript には共通の重要な文法特性がいくつかありますが、異なるものもあります。

大文字と小文字を区別します

Javaと同様に、変数、関数名、演算子、その他すべてのものは大文字と小文字で区別されます。

例えば:

変数 test と変数 TEST は異なります。

変数は弱いタイプです

JavaやCとは異なり、ECMAScriptでは変数に特定のタイプがありません。変数を定義する際には、var演算子を使用し、任意の値に初期化することができます。

したがって、変数に保存されるデータのタイプをいつでも変更することができます(ただし、これを避けると良いでしょう)。

var color = "red";
var num = 25;
var visible = true;

行の終わりのセミコロンは任意です

Java、C、Perlは、セミコロン(;)で行の終わりを終える必要があります。

ECMAScriptは、開発者が一行のコードの終わりにセミコロンを使用するかどうかを自分で決定することができます。セミコロンがない場合、ECMAScriptは折り返しの末尾をそのステートメントの終わりと見なします(Visual BasicやVBScriptと似ていますが)、そのためにはコードの意味が損なわれないことが前提です。

最も良いコードの書き方の習慣は、常にセミコロンを入れることです。セミコロンがないと、一部のブラウザでは正しく動作しないことがありますが、ECMAScriptの標準に従うと、以下の二行のコードはすべて正しいと認められます:

var test1 = "red"
var test2 = "blue";

コメントはJava、C、PHPの言語のコメントと同じです

ECMAScriptはこれらの言語のコメント構文を借用しています。

コメントには二種類あります:

  • シングルラインコメントは、ダブルスラッシュ(//)で始まります。
  • マルチラインコメントは、シングルスラッシュとアスタリスク(/*)で始まり、アスタリスクとシングルスラッシュ(*/)で終わります。
//this is a single-line comment
/*this is a multi-
line comment*/

括号はコードブロックを示します

Javaから借用されたもう一つの概念がコードブロックです。

コードブロックは左括号({)と右括号(})の間にまとめられた、順番に実行されるべき一連のステートメントを示します。

例えば:

if (test1 == "red") {
    test1 = "blue";
    alert(test1);
}